北欧、暮らしの道具店 ねむりの相談所特集 前編 北欧、暮らしの道具店 ねむりの相談所特集 前編

梅雨から夏にかけて「睡眠の悩み」を解決!ぐっすり眠るコツって?

編集スタッフ 田中

nishikawaのタオルケット。ガーゼ生地とパイル生地が両面にあしらわれており、どちらを使っても心地よい。

Q:夏の掛け布団は、どれがいいの?
A:掛け布団は綿・麻・シルクがおすすめ

杉原:
「夏の掛け布団は、綿や麻、シルクの素材がおすすめです。これらの素材は寝ている間にかいた汗を吸収し、さらに熱をこもらせず涼しさを保ってくれるから。

もう1つおすすめなのが、掛け布団を何枚か使って体温調節すること。基本はタオルケットやガーゼケットをベースにして、肌寒い日なら、肌掛け布団をプラスしたり、薄手の羽毛布団に変えたりしても。

7月から9月中旬くらいまで、ずっと暑い夜が続くわけではないので、同じ1枚で通さずにこまめに変えるといいですよ」

0.3kgの羽毛が入った肌掛け布団の薄さ!(※こちらはウォッシャブル仕様ではありません)

Q:私は寒がり、家族は暑がり…どうすれば?
A:薄い羽毛布団*がおすすめです

「エアコンをつけると私は寒いんだけど、家族が暑がりで……」という悩みを持つスタッフもいました。

杉原:
「掛け布団に羽毛肌掛け布団を使ってみてください。これは羽毛の量が0.3kg前後と、一般的な冬用の約4分の1のボリューム感。とっても軽いのにちゃんと暖かく、湿気を吸ってはき出す性質もあるんです。

最近はウォッシャブル加工されたものも販売されているため、夏に汗をかいても洗えます。

掛け布団はお腹だけでなく足元までかけるのも冷えを防ぐポイント。頭寒足熱の下半身を温かくした状態は、体から熱を出して体温を下げ、深い眠りに入りやすくなるんです」

*羽毛布団……今回の場合は、羽毛布団のなかでも一番薄手で夏にも適している羽毛肌掛け布団のこと。

四隅にゴムが入ったパッドタイプのシーツは取り替えやすい。

Q:シーツの洗濯頻度は?
A:1週間に1回が目安、パッドタイプがおすすめ

夏は朝起きたときに汗をかいていることも。シーツって、実際はどのくらいの頻度でお洗濯したほうがいいのでしょうか。

杉原:
「目安は1週間に1回ですが、汗をたくさんかいたときはこまめに洗ってください。特に汗をかきやすい方は、マットレスに汗が染み込みにくい、中綿が入ったシーツを選ぶといいでしょう。

四隅にゴムがついたパッドタイプのシーツが取り替えやすいので、お洗濯回数が増えても楽だと思います。

掛け布団と同じで、通気性・吸水性のいい麻や綿や、肌触りがひんやりと気持ちいい素材も快適に眠れます」

寝具選び以外にも、頼れる「スリープマスター」

夏の眠りを快適にするコツについて話す、スリープマスターの杉原。

西川株式会社では、1999年からこのスリープマスター養成制度をはじめて、これまでに1,000人以上が認定されています。寝具だけでなく、睡眠のメカニズムや自社の研究成果のことも講義を受けるといいます。

杉原:
「改めて勉強すると、接客に自信がつくという販売員が多いですね。

また、寝具選びの他に、お客様の睡眠の悩みをデータで見て改善方法を提案する『ねむりの相談所』では、スリープマスターがより個人的な悩みへアドバイスを行っています」

店頭で、一人ひとりに合ったアドバイスをするには、今回のように素朴な疑問にも答えられる知識が必要なのですね。

ここで田中さんは、個人の悩みの原因を探る『ねむりの相談所』のサービスに興味を持ちました。寝ている間のことは、何が起こっているか分からないからこそ、スリープマスターに聞いてみたい!

次回は、睡眠データをとって改善策を探った、『ねむりの相談所』体験レポートをお届けします。

【写真】木村文平

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2019年6月24日~に「北欧、暮らしの道具店」にて掲載
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