ふとんのお悩み解決室
ふとんのお悩み解決室
羽毛布団のクリーニング・
お手入れってどうすればいいの?
春の訪れとともに、寝具の衣替え。というわけで、今回は冬場に大活躍した羽毛布団のクリーニング・お手入れについてご紹介します。次の冬も温かく過ごせるよう、正しいケアを行いましょう。
眠りの専門店きくち 菊地 健也
1951年創業、神奈川県横浜市金沢区に店を構える「眠りの専門店きくち」の3代目。寝具選びに失敗した人々の救世主として活躍中。
まずは羽毛布団についての理解から。
自宅ですべき羽毛布団のお手入れや注意すべき理解から。
羽毛布団の定期的なお手入れとは?
1週間に1回くらいは、縦に二つ折り、横に三つ折りした状態で、上からやさしく押してあげるのがおすすめです。すぐに元に戻りますが、これがポンプのような役割をします。ふとん内の湿った空気を出して、新鮮な空気を取り入れることで、羽毛布団にとって良い状態を保ちやすくします。
羽毛布団を長期間しまう時の注意点
長期間しまい込む前には、1~2時間ほど陰干しを。その後、できるだけふんわりとした状態で収納しておくと、傷みが少なく長持ちします。購入時の羽毛布団が入っていたバッグを使われている方も多いと思いますが、使わなくなったシーツにふんわりと包んで保管するのも良いですね。くれぐれも、布団圧縮袋は使わないように。一度圧縮してしまうと、もうふわふわ感が戻らなくなってしまいます。
羽毛布団のクリーニング・お手入れはプロにお任せを。
きちんとクリーニングに出すべき理由は?
羽毛布団は毎日使っているうちに、少しずつ汚れが目立ってくるもの。これは主に、身体から出て来る汗や皮脂が原因です。こうした汚れを落とすには洗濯するしかありませんが、羽毛は大変デリケートな素材のため、なかなかご家庭では洗えないもの。また、クリーニング店であっても、羽毛布団の洗濯については不慣れなところが少なくありませんので、寝具に詳しいところに相談するのが安心です。
羽毛布団のクリーニングとは、具体的にどんなことをするのですか?
当店ではお客さまの同意をいただいた後、まずは開口して羽毛を取り出し、状態を診断します。見た目の生地の傷み具合だけではなく、こうして中の羽毛自体の劣化状態も確認した上で、クリーニング・リフォーム・リサイクルの中から、最適なメンテナンスメニューをご提案しています。
動画で見る「羽毛ふとん診断の流れ」
動画で見る「羽毛ふとんリフォームの流れ」
ふとん外側だけの汚れが目立つ場合はクリーニング。専用の洗浄機で丸洗いをします。ふとんの素材に最適な洗剤を調合し、中まで浸透させる方法で丁寧に洗い熱風乾燥で仕上げるので、使いはじめの時の気持ち良さがよみがえります。
一方、中の羽毛自体が傷んでいたり、かさが減っている状態ならリフォーム。丁寧に中身を取り出し羽毛そのものを洗います。
羽毛自体を洗うことで、千切れてしまった羽毛の破片などが取り除かれて、カサが少し減ってしまいます。そうした場合は、新しい羽毛を補充するか、薄手の羽毛布団としてリフォームするなどして、新品同様に仕立て直すことができます。
※カーソルを左右に操作すると、羽毛布団の本来の違いをリフォーム前後でご確認いただけます。
クリーニングやリフォームに出すべきタイミングは?
羽毛布団は、とにかくクリーニングに出せば良いというものでもありません。むしろ洗いすぎはよくないので、毎シーズンごとではなく、何年かに一度で大丈夫ですよ。目に見えるレベルで汚れが気になり出したら、西川チェーンの専門店にご相談いただくことをおすすめします。
また、ふとんを平らにして触った時に隙間ができていたり、羽毛が一部に偏ったり、羽毛が外に飛び出したりしてきたら、メンテナンスを検討しましょう。
状態がいい羽毛布団は保温性がよくて気持ちよく快眠につながりますので、定期的に状態をチェックして、長く大切に羽毛布団を使っていただければ嬉しいです。
西川ふとんのリフォーム・クリーニングサービスとは
西川チェーンはここが違う!
羽毛布団をお預かりして丸洗いだけではなく、店頭でまずふとんがわ・中身の汚れや傷みを確認しお客様の羽毛布団1枚1枚に最適なクリーニング・リフォームやお買い替えをご提案、ご納得いただけたらお預かりするサービスです。
まず、汚れを防止するために必ずカバーをかけ、そのカバーはこまめに洗濯してください。また、干すときは傷まないよう、天日干しではなく、陰干しすることがポイントです。わざわざベランダや庭で日陰を探さなくても、普段はお部屋の中に軽く広げておくだけで十分。