西川チェーンって
どんな店?

昔ながらの人情溢れる接客とSNSの融合で
一人ひとりに最適な眠りを提供
『塩田ふとん店』

昔ながらの“なにわ情緒”が残る、大阪市東成区。今回ご紹介する塩田ふとん店は、大阪メトロ深江橋駅に程近い中央大通りに面しており、地域のお客様に愛され続けています。家族三人で経営しているアットホームな専門店ならではの強みや、最近リニューアルした店舗の特長についてお話を伺いました。

株式会社 塩田ふとん店
代表取締役社長 塩田裕之専務 塩田智之

「いいねむり」をお届けします『塩田ふとん店』
「いいねむり」をお届けします
『塩田ふとん店』
住所
〒537-0003
大阪府大阪市東成区神路1-6-22
電話番号
06-6981-3518
営業時間
9:00~19:00

戦後創業。職人気質な先代社長と接客上手な母との二人三脚

創業から現在までの歴史を教えてください。

社長戦後に創業した当時は脱脂綿の関連業を営んでおり、そこから布団店に転向し加工と仕立て替えをメインで行っていたそうです。しかし、時代の流れとともに販売していた近所の市場が衰退し、現在の土地に移転しました。私の父である先代社長は、正直でまっすぐな性格。口下手で職人タイプだったため、母が接客を担っていました。

社長がお店を継ぐことになったきっかけは?

社長「いずれ継ぐ」という意識は子どもの頃からありましたが、若い頃にいろんな世界を見ておいた方がいいのではないかという思いから大学に進学し、土木建築系の企業に就職しました。
しかし、母が病気になってから店を手伝うことが多くなり、そのまま店を継ぐことに。父は密かに喜んでいたと思います。今は私の息子が専務として入店し、ともに働いています。

専務私も漠然と家業を気にしつつも、新卒で別の業界に就職しました。転職のタイミングで、両親から声を掛けられ入店を決意。接客経験がなかったので、当時は両親の仕事を見よう見まねで取り組んでいましたが、入店し8年になり、徐々に自分のスタイルが確立されてきたと思います。

社長の塩田裕之氏と奥様。毎朝3人でコーヒーを飲んでから営業を始めるのが日課だそう。

布団の無料配達は、家族ならではのチームワークとフットワークの軽さで積極対応

お店の特徴と接客方針を教えてください。

専務多くは近隣地域から幅広い年齢層のお客様が来店されます。最近では、インターネットで検索し、遠方からいらっしゃるケースも。祖父の代から現在まで、家族ぐるみで長いお付き合いになっているお客様も多いんです。

社長当店は昔から、敷居を低く親切丁寧な接客サービスを心がけています。あとは家族経営ならではのチームワークとフットワークの軽さが特長ですね。高齢のお客様から、「体調が悪くて行けないので商品を持ってきてほしい」と電話をいただけば、何点かお持ちし選んでいただけるようにしたり、自転車で来店されたお客様で、購入した商品が大きくて持って帰れない場合は、率先して無料配達したりもしています。商品をお薦めする際は、「正直さ」がモットーです。どれだけ優れた商品でも、すべてのお客様にとって完璧という訳ではありません。お悩みやライフスタイルはそれぞれ異なりますので、素晴らしい点だけでなく注意点も同時に伝えるようにしています。

専務ふとんは長い間使うものなので納得してご購入いただきたいですし、薦める以上は本当にお客様に合ったものを使っていただきたいですね。最近は、通販のふとんCMを見て「あれどうなん?」と、お客様から聞かれることも多いんです(笑)。その場合も、もちろんメリット・デメリットは正直にお伝えしますよ。しかし、対面でお客様の細かな情報をお聞きした上で、予算を踏まえてご提案できるのは実店舗にしかない強みではないかと思います。

色とりどりの羽毛布団が並ぶ。持ち帰りづらい場合は、無料配達サービスも。

おすすめ商品は?

専務やはり今だと整圧マットレスやオーダーメイド枕ですね。私たちも実際の使い心地を確かめてから販売しています。オーダーメイド枕は、家族3人でそれぞれ作ったんですが、あの商品はすごいですね!私は寝相が悪くて、今までは寝ている間に枕がどこかに飛んでいるような状態だったんですが、枕を変えた途端になくなったんです(笑)。また、枕の幅が広いので、今まで使っていたものよりも横向きで熟睡しやすくなった気がします。

社長骨格が似ている親子でも、計測結果や好みの材質に合わせて作ってみるとまるで違う枕になりました。そういうのも面白いですよね。使い始めて1年経って、少し沈んできたなと思ったらメンテナンスして、また新鮮な寝心地で使い続けられるところが今までにない良さだなと思いました。自分たちで使い続けているから、お客様の枕の状態もよく分かるんです。

専務オーダーメイド枕をご購入いただいたお客様からは、「枕を変えて首のコリが直った」や「よく眠れるので、本当に買ってよかった」といった声が多く寄せられています。枕のメンテナンスは無料ですので、遠慮せずに今後も来店いただけるとうれしいですね。

充実のオーダーメイド枕コーナー。
素材の質感を確認できるので、好みの触り心地に調整が可能。

店舗リニューアルと連動し、SNSでのコミュニケーションが活発化

2020年4月に店舗をリニューアルしたそうですが、そのきっかけは?

社長前回のリニューアルから23年も経過していて、床や壁がかなり傷んでいたんです。さすがにそろそろ綺麗にした方がいいと思いましたし、西川チェーンに加入後はマットレスやオーダーメイド枕に注力していたので、提案型の売り場環境を設けたいなと。西川側にもアドバイスをいただきながら、「& Free」のコーナーを整備したり、体験いただけるベッドの台数も増やしたりして、ゆったりと居心地のいい空間になりました。

イチオシの「& Free」コーナー。
アロマオイルなど、寝具以外でも「快眠」をサポート。

専務以前はダークブラウンだった床の色を、「& Free」に合わせて淡いベージュにしたところ、お客様からも「お店全体が明るくなったね」って言われることが増えました。リニューアル後は、店舗写真が映えるようになったので、SNSでの情報発信がしやすくなりましたね(笑)。
とはいえ、祖父の代から来店いただいているお客様にとっては、昔の店づくりに愛着もあり、関西という土地柄、積み上げた商品の中から掘り出し物を見つけるのが好きというお客様も多いです。なので、そういうところは「お買い得コーナー」として残しつつ、バランスを取りました。

地域のお客様に大人気。掘り出し物が見つかるお買い得コーナー。

SNSを始めたきっかけは?

専務今の20~30代にとっては、電話やメール、FAXよりはSNSの方が使い勝手がいいのではないかと思います。30歳の私も、LINEやFacebookは日常的に使用しているので、特に抵抗はありませんでした。店舗のLINEアカウントは新しいお問い合わせツールとして、Facebookは情報発信の位置づけです。友だちとやり取りするような感覚で「こんなふとんありませんか?」ってお客様からLINEメッセージをいただくことが多いのですが、それに対して私が商品の写真付きで返信するので「分かりやすい」とご好評いただいています。また、Facebookでは、主にオーダーメイド枕の購入者にご協力いただきレポートをアップしています。店舗側の主観ではなく、お客様のリアルな声を発信できるので、他のお客様にも有意義な情報になっていると思います。

社長僕らの時代はチラシやDMが集客の中心でしたけど、今の若いお客様はホームページを見て、お店の雰囲気を確かめてから来店される流れがあるので、それに合った方法なんだなあと。個人的に、SNSは全く分からんけど(笑)。若者の感性に合わせて取り組めるのは、家族経営ならではといえますね。

5台のベッドでそれぞれ寝心地を体験できる。1週間のマットレスレンタルサービスも。

阪神・淡路大震災後は作業員宿舎に600組の布団を運び、
復興を手助け

これまでの歴史で
印象的な出来事は何ですか?

社長配達に行くと、お客様の方からジュースやお菓子などをいただくことが多いね(笑)。歳末の頃には、行く先々で野菜や餅をいただくものだから「このまま正月できるやん!」って(笑)。それだけ、地域との距離が近いってことですね。
あと、忘れられないのは阪神・淡路大震災です。当店は建物が倒壊することもなく、比較的すぐに稼働できたのですが、お客様の中にリース会社の方がいらっしゃったご縁から、仮設住宅を建設する作業員さんたちのための布団を、彼らの宿舎に納品することに。それで、約6週間かけて計600組の布団を毎日のように運び続けました。さすがに、既製の布団だけでは間に合わないので、近くの加工場に頼んで綿布団を毎日のように作ってもらって。みんな大変な時期でしたが、当時はもう利益は度外視で、何か社会貢献ができればという使命感だけで必死でしたね。

お客様との思い出を笑顔で語る社長。

最後にお客様へメッセージをお願いします。

専務リニューアルを機に、提案型の販売方法に注力しています。「塩田ふとん店に行けば快眠のアドバイスがもらえる」と認知いただけるようSNSツールを使って発信していきたいですね。これからテクノロジーが進化しても、地域のお客様に喜んでいただきたいという思いは変わらずに、サービスを続けていきたいと考えています。

社長ふとんの専門店は減ってきていますので、分からないことや困ったことは些細なことでも気軽に相談してもらえるような店舗としてあり続けたいですね。店に入ったからといって、必ず買わなくてもいいんです(笑)。新しい手法と昔ながらの接客を融合させて、新規の方と昔からのお客様の両方に満足いただけるようなお店づくりを目指します。

SNSを使ったコミュニケーションに取り組む専務。

塩田ふとん店

  • 住所 〒537-0003
    大阪府大阪市東成区神路1-6-22
  • 電話番号 06-6981-3518
  • 営業時間 9:00~19:00

詳細はこちら

あなたへのおすすめ記事

あなたの街にも
眠りを支えるプロがいる

近所の
西川チェーンの店を探す

近くのお店を探す