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西川チェーンの羽毛ふとんリフォームなら
使い古した羽毛ふとんがふっくらとよみがえる?
そのリフォームの工程とこだわりに迫る『羽毛工房 白州』 見学編

私たちの眠りを温かさでやさしく包み込んでくれる羽毛布団。しかし、使い続けるうちに「膨らみがなくなってきた」「なんだか匂う」など、汚れや状態が気になってくるもの。年々、需要の高まりをみせる羽毛布団のリフォームですが、工場や洗浄方法によって仕上がりに大きく差がでてくるってご存知でしたか?
今回は、西川が自信をもってご紹介する羽毛布団リフォーム専用工場である「羽毛工房 白州」(以下、白州)の内部見学レポートをお届けします。

南アルプスの雪解け水、驚きの洗浄力

山梨県北杜市にある白州は、JR小淵沢駅から車で約10分。標高656mの場所にあり、北側には八ヶ岳、南側に南アルプス甲斐駒ヶ岳が臨めます。こちらは、羽毛布団のリフォーム工場としては絶好のロケーション。理由は、南アルプスの麓、そして、雪解け水にあります。羽毛の洗浄には、地下水を使用しているのですが、溶岩を通り何年もかけて濾過されているため水の分子(クラスター)が細かいのが特徴です。こちらの工場では洗剤・薬品を一切使わずに羽毛布団を洗浄しており、人体や環境にやさしい処方となっています。

徹底的にこだわった羽毛布団のリフォーム工程紹介

ここからは、白州でのリフォーム工程をご紹介します。

【管理表作成】
入荷受付後、まずは羽毛布団一枚一枚に回収月日・受付番号・枚数・サイズ・入荷時の状態を記す管理データを作成します。これには、工場独自で開発した情報共有システムが使われていて、そのデータはカルテのような役割を担い、ここからの各工程を羽毛布団と共に進み、都度確認・追記され、事務所にも共有される仕組みです。
白州での初めのチェックとして、羽毛布団を4つ折りにたたみ本体のかさ高をチェックし、その記録はリフォーム完了時にはリフォーム前後での比較に利用されます。

繁忙期には機械で小さく筒状にして保管します。専用の機械に布団をセットすると、瞬時に筒状の袋に包まれて出てきます。もちろん、この時も管理表とセットです。

【解体作業】
大切な羽毛を細かい部分まで抽出できるよう、解体は手作業で行います。電子秤で総重量を計ってから、ふとんがわに横一列ずつ切りこみを入れて、取り出した羽毛を機械の中に吸引していきます。

吸引した羽毛は、待機室へ。ここでは羽毛の塊をほぐし、ごみの除去は第一除塵室、第二除塵室の二段階に分けて除塵します。この工程で、多いときには瓶2本分くらいのごみが出ます。

【洗浄】
複数の工程を経て、ついに洗浄工程。40℃に温めた南アルプスの天然水をふんだんに使用し、羽毛を個別に洗います。温水は常温水に比べ羽毛内部への浸透性が高いので、洗浄効果が高まるのだとか。1枚ずつ洗浄するため、他の羽毛布団と混ざる心配がありません。ここで登場するのが、日本に数台しかないドイツ製のリフォーム専用マシン。洗剤を使わず、羽毛を自然な状態にリフレッシュします。

【乾燥・冷却除塵・撹拌(かくはん)】
洗浄後は、120℃の高温で一気に乾燥させます。羽毛は、製品化される前に殺菌されていますが、さらなる安全性を追究するため高温乾燥させます。その後、冷却し羽毛を風の力で舞い上がらせることで、羽毛本来の膨らみを取り戻します。その後は、最終除塵・選別を経て、ふとんがわへの充填工程に移ります。

【充填(じゅうてん)】
事務所ではPOSデータを見ながらふとんがわと加工指示書を用意し、充填担当者へ回します。洗いあがりの羽毛重量を再度計量し、「加工指示書」に合わせて羽毛をふとんがわに充填します。ふとんがわのマスごとに羽毛量が決められており、それに合わせて充填をしていきます。

【縫製・検針】
羽毛布団の中で羽毛が移動するのを防ぐため、羽毛が片寄らない仕組みのキルトとなっています。
その後は金属探知機を用いて検針を行い、何か問題があればブザーが鳴って知らせます。異常を検知した場合、1マスごとに取り出し再検針を実施。

【検品・出荷】
いよいよ最後の工程、検品作業です。触診して異物混入の確認から、エアーを用いて糸くずの除去まで余念がありません。POSデータの加工指示書と照らし合わせ、間違いがないかチェックしていきます。リフォーム専門工場のため、充填量から羽毛の種類まで異なり、1枚として同じ羽毛布団はありません。

出荷前には、入荷時と同じように4つに折り畳み、かさ高をチェックします。こちらのふとんの場合、入荷時に約28㎝だった羽毛布団が、リフォーム後にはなんと約40㎝に膨らみ、お預かりしていた羽毛布団は見違えるほどのリフォーム効果を見せてくれました。

検品担当者が最後にデータ印を押し、完了!そして、梱包箱のサイズに合わせて羽毛布団を折り畳み、ビニール袋をかけてそのまま梱包が可能。最後の工程まで気を緩めることなく、美しい仕上がりへのこだわりが感じられます。

羽毛布団のリフォーム工程を見学してみての感想

私たちが白州を見学させて頂いて驚いたのが工場内の清潔さと無臭さです。
大量の羽毛を扱っているにも関わらず、羽毛が工場内に飛散しておらず、マスクがなくても平気でした。また、工場の裏にあるバキュームシステムにより常にクリーンに保たれているのが清潔感の理由だそうです。
また、工場の敷地内にある設備を用いて、羽毛の洗浄に利用した水を濾過した上で排水されています。リフォームの工程だけでなく、使用した水への配慮を忘れないところも白州のこだわりの1つです。

このように効率的なシステムと丁寧な手作業を組み合わせ、1枚1枚最適な状態へと導く工程に、職人の技と心意気を見ることができました。そして、その羽毛布団リフォームに関する技術とこだわりを実際に目にしたことで、ふっくらの仕上がりで羽毛布団が手元へ戻ってくることが納得できるリフォーム工程でした。

次回は、当社の羽毛布団リフォーム担当も交えて、“リフォームのプロ”といえる工場チームにインタビューを行いましたので、その様子をお届けしたいと思います。今回とは違う角度から羽毛布団リフォームへの熱いこだわりを感じることができますので、乞うご期待ください!

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