西川チェーンって
どんな店?

温かな雰囲気とサービス、良質な寝具でおもてなし。
青森県青森市『フトンショップみやかわ』 社長・店長インタビュー編

前回より引き続き、東北地方の眠りを支える青森県青森市『フトンショップみやかわ』をご紹介します。
後編の今回は社長・店長インタビュー編です。『フトンショップみやかわ』の歴史や今、そしてこれからを語って頂きました。
前編のお店紹介編はこちらから

~西川チェーンの店にインタビュー~
『フトンショップみやかわ』2代目 宮川諭・政子
地域で希少な寝具専門店として、悩める方々の大きな受け皿に。

お店の歴史を教えてください。

社長創業は1953年。私の父・宮川政直が、戦後の青森県弘前市でふとん屋の手伝いをした後、青森市に出て綿ふとんの仕立てと綿の打ち直しの店を開いたのが始まりです。人口と需要増加に伴って順調に商売を広げ、私が生まれた頃には呉服や洋品も手掛けるようになっていました。
そして私も学生になると、人出が足りないからと店を手伝うように。当時は掛け売りが多く、毎日バイクに乗って何十軒も集金に回っていました。真冬には吹雪の中で口が凍り、お客さまの前で喋れずに困った、辛く苦い思い出もあります。
しかし、1990年代前半のバブル崩壊と共に、もっと苦しい時代に突入します。綿ふとんの需要減少、消耗品としての寝具の増加、掛け売りによる販売の行き詰まりと、これまでの商売が通用しない状況に陥ったんです。さらに1994年には父が亡くなり、私は2代目として窮地に立たされました。

そのような逆境を乗り越える、転機となった出来事は何だったのでしょうか?

社長西川の商品を取り扱うようになったことと、そこからの流れで2000年に西川チェーンに加盟したことですね。
綿ふとんの仕立てと打ち直しのみでは厳しいため西川の商品を販売するようになったのですが、最初の頃はよくふとんを背負って地域のお宅へ訪問商品紹介をしていました。それも、同じ東北のふとん屋同士が声を掛け合い、皆で協力して青森から八戸、岩手、宮城まで。一軒ずつ回るのは大変でしたが、当時から西川は「ふとんの西川」として周知されたブランド力がありましたし、実際に商品が高品質ということで、地道に販売実績を積み重ねることができました。
その後、西川チェーンの一員となったことで、扱える商品の種類も数も格段に増え、また、同じ志を持った仲間と、常に最新かつ専門的な情報が得られるようになったことで、寝具と眠りの専門店としてさらに発展することができました。

お店づくりでモットーとしていることは何ですか?

社長「そこまでするの!?」を大切に、一人ひとりのお客さまへの、きめ細やかな対応を心がけています。
例えば、オーダーメイド枕を作る場合、専用機械で首のカーブの高さを測定し、それに合わせて枕を調整しますが、それだけでは片手落ちだと思っていて。普段ご使用の敷寝具の硬さを店頭で再現し、からだがどれほど敷寝具に沈み込むのか、実際の使用状況に近づけてから、枕の高さを調整します。もちろん、それでも合わなければ再度お持ちいただき、納得いただけるまで調整します。
他には、「とにかく押入れが寝具でいっぱい」というご家庭が多いので、まずは不要な寝具を当店で処分。それから、保管しやすく手入れの手間も少ない新たな寝具をお求めいただくなど、できる限りのサポートを行っています。
また、商品購入でも、クリーニングやリフォームのご依頼でも、基本的にはご来店いただく形ですが、年配の方や車をお持ちでないお客さまに対しては、車での配達・回収や送迎も行っています。

情報発信も積極的にされているそうですね?

社長主に、新聞の折り込みチラシ、フリーペーパーへの出稿、ダイレクトメールの送付、ラジオCMの放送などを行っています。また、8年程前から生放送のラジオ番組内に設けられた、リスナーの寝具や睡眠に関するお悩みに応える「快適安眠ライフ」に出演しています。
青森県内はりんご農家が多く、皆さんラジオを聞きながら作業をされるので、意外とラジオの影響力が大きいです。「ラジオを聞いて来た」とはるばる足を運んでくださるお客さまも年々増えていますよ。
フリーペーパーに関しては、単純な商品広告ではなく、記事広告のスタイルで。季節に合わせてテーマを決め、眠りと寝具に関わる豆知識などを掲載しており、読みものとしても楽しんでいただいています。

店長いずれも、店や商品の紹介というより、まずは私共のことや、寝具素材それぞれの性能を知っていただきたい。そういう思いで取り組んでいることです。

今後の展望は?

社長今でこそ少なくなりましたが、この地域にはバブル崩壊当時、訪問商品紹介の悪徳業者がたくさん入り込んできたんです。老人世帯が多い上に、豪雪地のため冬には買い物に出る人が極端に減ったり、近所同士のコミュニケーションが少なかったりで、情報が広まりづらい環境も災いして。その際に羽毛ふとんの粗悪品が大量に出回り、悔しい思いをしたんですよね。お客さまが持ち込まれた羽毛ふとんの中身を見て、唖然としたと同時に、強い憤りを覚えたことは記憶に新しいです。
そういった経験から、「良識を伝え続けることが、ふとん屋としての私の使命。自分が先頭に立ってやらなければ!」という思いでここまで来ました。そしてそれはこれからも変わりません。
周囲では寝具専門店の廃業が進む中、当店はいつでもお客さまが安心して健康睡眠の情報を得られ、相談しながら良質な寝具をトータルでセレクトでき、メンテナンスなど購入後も安心して任せられる店であり続けることを目指しています。

店長あとは、若い方にも親しまれる店でありたいですね。先日、ネット検索で当店を知ったという若いお客さまが来店されたのですが「ふとん屋って初めて入ったけど面白いですね!」と言ってくださって、とても嬉しかったんです。
真綿の手挽きを実演したり、最高級羽毛のアイダーダウンを触っていただいたり、せっかくなので色々おもてなししたところ喜んでいただけたのですが、それはおそらく、寝具の奥深さを知れた面白さと、一方で接客を受けた面白さというのがあるのかなと思っていて。
最近の人はあまり、店員と話したり、相談したり、時には雑談したりしながら、楽しく買い物をするという体験がないのかなと思うんです。だから、買う・買わないは関係無く、まずは来店してそういった喜びを体験していただくことも大切に、どこまでも人間くさく(笑)、楽しく面白くやっていければ良いなと思います。

お店紹介編・社長・店長インタビュー編と『フトンショップみやかわ』を2回に分けてご紹介させていただきました。
東北地方にお住まいの方で、もし『フトンショップみやかわ』にご興味をお持ちになって頂けましたら、お気軽に足をお運びください。
あなたにとって、素敵な眠りと出会うきっかけが待っていますよ。

フトンショップみやかわ

  • 住所 〒030-0822
    青森県青森市中央1-29-4
  • 電話番号 017-734-2790
  • 営業時間 9:30~19:00
    毎週水曜定休日

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