西川チェーンって
どんな店?

市内有数のショッピングセンターを基点に眠りと寝具の価値を発信。
福島県いわき市
『ヤマキ寝具』

大型ショッピングセンター内で存在感を放つ寝具専門店。

福島県内有数の商業施設であり、いわき市内屈指のショッピングセンターとして賑わう「鹿島ショッピングセンターエブリア」。こちらの1階に入っているのが「ヤマキ寝具 エブリア店」です。

店頭には話題のオーダーメイド枕やマットレスをはじめ、西川チェーンならではの品揃えを誇る羽毛布団や真綿ふとんなどが並びます。

手頃な肌掛けふとん、機能性の高い敷パッド、タオルケットなどの寝具も充実。

人気のリクライニングベッドも置かれています。ベッド自体の寝心地を試すのはもちろん、気になる掛けふとんを実際に試してみる場としても活用されます。

奥に入ると、小上がりスペースが。普段、ベッドではなく畳やフローリングの上にふとんやマットレスを敷いて寝ている方は、ご自宅と似たような環境で試し寝ができます。

生活を快適にする日用品も多く取り揃え、常に訪れたくなる店に。

ショッピングセンター内という場所柄、店の前には1日中たくさんの人が行き交います。「ヤマキ寝具」があるのは、とくに人通りの多いスーパーの目の前という好立地。日常的に食料品を買いに来るお客さまの目にもパッと留まるよう、店の前にはお得なワゴンが並びます。

そして、寝具だけではなく、品質にこだわったタオルやカバー、パジャマなどの生活雑貨を多く取り揃えているのも特徴。日常使いの消耗品を扱っていることで、買い物の度にふらりと立ち寄られるお客さまも多いとか。
こうした日用品目当てに、何度も来店しているうち、睡眠の大切さに気付き、寝具に興味が湧いたりするお客さまも少なくありません。

また、美しくディスプレイされた生活雑貨は、そのデザイン性の高さも魅力。一つひとつが華やかで、普段の生活に彩りを添えてくれるのはもちろん、手頃で素敵なギフトとしても喜ばれています。

さらに、売り場にはワコールショップも隣接。下着を買いに来たついでに雑貨や寝具を見たり、その逆もあったりと、回遊しながらショッピングを楽しむお客さまの姿が印象的です。

スタッフ手作りの手書きPOPでお客さまの心を掴む。

「ヤマキ寝具」の店内を見て回ると、あちらこちらで目に付くのが手書きのPOP。素材の説明や、ブランドの解説、使い心地やおすすめポイントなどが記されています。

どれにしようか迷うほどたくさんの商品が並ぶ中、このPOPは大いに参考になるもの。手書きの温かみにも好感が持てます。

~西川チェーンの店にインタビュー~
『ヤマキ寝具』2代目 八巻義英
震災を通じて気付いた眠りの大切さ、寝具の価値をもっとたくさんの人に伝えたい。

お店の歴史を教えてください。

八巻氏昔は綿屋をしており、ふとん屋としての創業は1949年になります。
当初は本町に店を構えていましたが、1969年にいわき市小名浜に開業したショッピングセンター「タウンモール リスポ(開業当時の名称は小名浜名店街)」内に移転して「ヤマキ寝具 リスポ店」をオープン。さらに1995年にはここ「鹿島ショッピングセンターエブリア」が開業し、「ヤマキ寝具 エブリア店」をオープンしました。
先代の父から代替わりしたのは、34年前の1984年。私が26歳の時です。

これまでで印象に残っている出来事は何ですが?

八巻氏大きく二つあります。一つ目は、2011年3月11日に発生した、東日本大震災。「リスポ店」はなんとか翌日から営業再開しましたが、「エブリア店」は再開まで1か月かかりました。
当時はこれからどうなることかと思いましたが、再開したとたん、多くのお客さまがふとんを買い求めに来てくださって。被災し、仮の寝具を使ったことで初めて、睡眠の大切さ、ふとんの大切さに気付いたという方がたくさんいらっしゃったんです。
この時、温かいふとんでぐっすり眠れることが、どれほど明日を生きる活力につながるのかということを、私自身も気付かされました。寝具も電気や水道などのインフラと同じくらい大切なものだと感じたんです。自分のしている仕事への自信にもつながりました。

正直、それまではどこか、ふとん屋なんてカッコ悪いと思っていたところがあったんです。幼い頃から父の後を継ぐのが当たり前のように育てられてきたので、代替わりも自然な流れだったのですが、今思うとふとん屋の誇りみたいなものは、あまり持てていなかったような気がしますね。
それが、震災をきっかけに、自分たちは意義のある仕事をしているのだという自信と、責任が芽生えました。

印象に残るもう一つの出来事とは?

八巻氏2018年1月に「タウンモール リスポ」が閉店したことです。実はこのショッピングセンターは、先代が中心となって立ち上げたもの。今に続くショッピングモールの先駆け的存在で、開業当時は屋上に本物の飛行機を飾るなど華々しく、街のシンボルとして親しまれてきました。
最終的には私もリスポの代表理事を務めるに至り、ずっと大切に守っていきたかったのですが…。建物の老朽化や経営者の高齢化などが進み、開業50周年のタイミングで閉店を決断したんです。

八巻氏閉店に向けては、お客さまが館内の壁や階段に直接、自由に絵やメッセージを書けるという企画を行いました。すると、一面が「リスポありがとう」という、心温まるメッセージで埋め尽くされて…。
私も含め、地元で育った人にとっては、子どもの頃から親に連れられて来る場所であり、学生時代は友人と遊びに来る場所であり、大人になったら家族を連れて来る場所。単に買い物するだけではない、生活の一部として大切な存在だったんです。
それを証明するような光景を目の当たりにして、50年という月日の長さと、その中で積み重ねられてきた一人ひとりの思い出の大きさ、お客さまと培ってきた絆の強さに、強く心を打たれました。
今度は「エブリア」がそういった存在になれるよう、お客さまとの関係性を大切に育んで、テナント同士が協力して、地域の皆様に愛される場所にしていきたいと思っています。

お店作りでモットーとしていることは何ですか?

八巻氏一言でいうと、効率化より非効率化。これは、手間がかかることでも、お客さまのためになることであれば、率先してやっていこうという意味です。
例えば、大きな寝具をご購入いただいた場合は、駐車場まで運びます。路面店ならお店の横に駐車できますが、うちはどうしても店からお客さまの車まで距離があるので。もちろん、ご希望があればご自宅まで配達します。

話題の枕やマットレスをちょっと試してみたいだけというお客さまでも大歓迎です。思う存分寝転がっていただきます。
方法は色々ありますが、目指すのはまず、ここに来ると楽しいと思っていただけること。そのための仕掛けや仕組みを、手間を惜しまず作っていくようにしています。

会社として掲げるスローガンもあるそうですね?

八巻氏ヤマキ’sスピリッツとして「Yes I can.(ああ、出来るとも)」を合言葉に、新しいことに挑戦するチャレンジ精神を大切にしています。常に目標を持ち、背伸びしてでも取り組み続ければ、高い目標にも手が届くようになる。そして、自分が成長し、会社も成長するというのが理想だと思っています。

例えばどのような挑戦をされましたか?

八巻氏代替わりしてすぐの頃、先代に「昔からお彼岸の時期にふとんは売れない」と言われたんです。でも、私は諦めるのではなく、どうしたら売れるのかを考えて。お彼岸の前後2週間、倉庫で大売出しを企画しました。そうしたら、大当たりしたんです。これが最初に挑戦し、固定概念を崩した出来事でした。昔はふとん屋というと婚礼寝具が中心で、多分お彼岸前後の購入を控えるお客さまが多かったんだろうと思います。今は腰が痛いからとか、肩が痛いとか、そうした睡眠のお悩みがキッカケですから。時代が変わったんですよね。

また、既存店の「リスポ」がある中で「エブリア」に出店することにも反対されましたが、やはり思い切って、出店して正解でした。ずっと2階で営業していたのですが、2018年の4月に1階に移転、拡張リニューアルして、さらに盛り上がってきているところです。

今後の目標は何ですか?

八巻氏睡眠の大切さ、それを支える寝具の価値を、たくさんの方に伝え広めていくことです。
そのために、2018年秋には、いわき市小名浜に新店を構える予定。さらに、翌年にもう1店、新規出店を計画しています。

これからも同じ志で刺激し成長し合える仲間を増やし、私たちの想いを伝える拠点となる店を増やしていくことが目標。そして、快適な眠りのサポートを通して、福島を、そして日本中を元気にしていきたいです。

ヤマキ寝具

  • 住所 〒971-8133
    福島県いわき市鹿島町米田字日渡5 鹿島ショッピングセンターエブリア 1階
  • 電話番号 0246‐46‐0557
  • 営業時間 10:00~20:00
    (定休日 不定休)
    営業施設営業時間、休業日に準じます

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