睡眠TOPICS

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「良い睡眠」の秘密
良い睡眠によるメリット~健康編~

  • 睡眠が健康にもたらす様々な影響

    十分な睡眠をとることによって、様々な健康に対する効果が期待される。質の良い睡眠は、身体を守り、健康を維持する。質の良い睡眠をとるには絶対的に必要な睡眠時間を確保することが重要だが、成人では最低でも7時間ほど必要とされている。このことは、脳卒中やがんによる死亡率からも明らかである。睡眠のサイクルは、1.5時間が1サイクルとなっている。様々な研究結果から、睡眠時間を5サイクル、つまり7時間確保している人が最も死亡率が低い結果となっているのである。最低でも4サイクル、すなわち6時間は睡眠をとるべきである。質の良い睡眠によって、健康に長生きすることができているのである。睡眠には、他にも様々な病気と関係性がある。

  • 睡眠が健康にもたらす様々な影響
  • 「高血圧症は全身の動脈硬化を促進し、様々な臓器に障害を与える。脳なら脳卒中を、心臓なら心筋梗塞や狭心症を、腎臓なら腎不全を引き起こしかねない状態になる。 」(週刊ダイヤモンド 2017/7/1 第25号より) 7~8時間未満の睡眠の人を基準にすると、 6~7時間未満の睡眠の人はそれらのリスクが高い傾向にあり、6時間未満の睡眠の人はさらに高いリスクを背負うこととなる。睡眠をとることでこうしたリスクが軽減されるのは、コルチゾールの低下や善玉コレステロールによる血管年齢の改善によるものである。

    睡眠と肥満にも関係性がある。「『睡眠時間を削って活動している(カロリー消費)のになぜ?』と疑問に思うかもしれないが、不眠は肥満の原因にもなる。」(同上書より)睡眠時間が少ないほど、肥満の傾向にあるという実験結果が出ている。これには、グレリンとレプチンというホルモンが関係している。睡眠によってこれらのホルモンの分泌が崩れることで、肥満を引き起こすのである。

  • 睡眠が健康にもたらす様々な影響
  • また、糖尿病にも睡眠が影響している。「血糖値が高い状態が続くのが糖尿病だが、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌や働きが低下することが背景にある。睡眠不足だとこのインスリンの働きが悪くなることが分かっている。既に糖尿病を患っている人が睡眠不足になると、糖尿病のコントロールに悪影響を及ぼす。」 (同上書より)

    さらに、認知症のリスクも報告されている。神経年齢の老化が関係している。これには、質の良い睡眠をとることでメラトニン、成長ホルモンの分泌の増加させ、神経年齢の改善をすることで発症のリスクを下げることができる。

    これらの症状は、睡眠をとることでリスクを軽減することができる。睡眠によって寿命を永遠に延ばすことはできないが、質の良い睡眠を心がけることによって様々な病気を防ぎ、老化を防ぐことはできるのである。

    出典:週刊ダイヤモンド 2017/7/1 第25号「放置したら命に関わる「睡眠負債」の重大リスク」p.42-43/株式会社ダイヤモンド社

  • 睡眠が健康にもたらす様々な影響

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