2022 睡眠白書ー 日本人の睡眠を大調査! ー
今回の調査では2018年から行っている「日本人の睡眠調査」の主要項目と新型コロナウイルス流行によるイエナカでの過ごす上での悩み、
美容と睡眠の関係などを新たに追加し調査しました。
結果、今回の調査でも約半数の回答者に不眠症の疑いがあるという結果がでました。
大人は昨年よりも更に睡眠時間の不足が増し、休日の起床時間が遅いなど、リズムの乱れが続いていることがわかりました。
テレワークが増えたことによる、寝つきの悪さの増加などから、
テレワーク時の運動・活動量の不足や心身ストレスの増加が悪影響を与えていることも懸念されています。
一方で、親から見た子どもの睡眠状態の変化については、昨年に比べ、
就寝時刻が24時を過ぎる子どもの割合が減り、起床時刻も遅くなったことで睡眠時間の確保にはつながっています。
今後もしばらくコロナ禍という状況が続く可能性があるなか、
心身ストレスや活動量を考慮して睡眠の質を上げる必要があると考えます。
1万人の睡眠事情を調査した
睡眠の研究とは
「nishikawa睡眠白書 2022」
アテネ不眠尺度結果
本調査では、世界保健機構(WHO)が中心になって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」が作成した世界共通の不眠判定方法「アテネ不眠尺度」の質問に則り、10,000人に調査したところ、全体の50.0%の人が「不眠症の疑いが高い」という結果となり、前年の49.9%を0.1ポイント上回った。
年代別では、とりわけ20代・30代で「不眠症の疑いが高い」人が6割程度と、他の年代と比べて「不眠症の疑いが高い」人が占める割合が高い傾向にあることが見てとれる。20代・30代と働き盛りの睡眠改善の必要性が高いことがうかがえる。
睡眠時間満足度
10,000人に対する睡眠の基本調査では、総睡眠時間が自分の理想に比べて足りているかどうかを調査。全体的な睡眠時間に対して「十分である」と答えたのは34.2%と、前年の36.8%から2.6ポイント減少している。
性年代別にみると、男性では20~40代で「十分である」が3割を下回り、他の年代と比べて睡眠時間に対する不満が高いことがうかがえる。女性では10代で「十分である」が2割以下と最も低く、20~50代が3割以下に留まり、60代以降と比べて低くなっている。
質問:総睡眠時間は足りていますか。(昼寝も併せて)
「睡眠の状態全般」の満足度
睡眠の状態全般の満足度について、『満足・計』がビジネスパーソンで49.9%と、ビジネスパーソン以外の53.3%と比べて3.4ポイント低い。
「睡眠時間の長さ」の満足度
睡眠時間の長さの満足度について、『満足・計』がビジネスパーソンで48.6%と、ビジネスパーソン以外の54.7%と比べて6.1ポイント低い。睡眠の状態全般の満足度よりも両者の差が開いており、ビジネスパーソンでは睡眠の“長さ”に対する不満が特に強いことがうかがえる。
「睡眠の質(熟睡、目覚めの良さ)」の満足度
睡眠の質の満足度について、『満足・計』がビジネスパーソンで44.0%と、ビジネスパーソン以外の47.8%と比べて3.8ポイント低い。
就学児(小学生~高校生)の母親
今回調査した就学児(小学生~高校生)の母親は、年代は「40代」が52.6%と最も高く、全体の半数強。次いで「30代」が27.4%という結果であった。
職業は「専業主婦」が40.0%、「パート」が28.4%、「会社勤務(一般社員)」が15.3%であり、
子供は「小学生・計」が52.6%、「中学生・計」が17.4%、「高校生・計」が30.0%であった。
睡眠がとれているママが日常的に行っていること
就学児(小学生~高校生)を子育てするうえで、睡眠がとれている母親が日常的に行っていることは、「睡眠時間を削らないように生活している」が27.7%と最も高く、次いで「子供を早く寝かせる」が23.8%、「お風呂にゆっくり入る」「子供と寝室を別にしている」がそれぞれ20%前後と続いている。睡眠時間を削らないように意識するとともに、子供の睡眠や生活リズムを重視している様子がうかがえる。
自粛期間中、寝かせるために工夫している事
自粛期間中、寝かせるために工夫している事をみると、何らかの工夫をしているのは全体の55.3%。工夫の内容は「規則正しく生活の予定を管理している(させている)」が32.6%と最も高く、「体を動かすように伝えている」が22.6%、「スマホ等の電子媒体の接触を制限している」が18.9%で続く。
2021年の結果と比べて順位の傾向に差はみられないが、総じて各工夫の実施率は増加しており、「体を動かすように伝えている」の増加幅が8.7ポイントと最も大きい。
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